2018年9月20日


 季節の変わり目です。気候の変化や運動会の練習疲れで体調を崩す子もみられます。疲れをためないような生活リズムが必要です。インフルエンザワクチンは10月から開始となります。ワクチン製造量が十分かどうかは不明です。10月に接種しても春まで効果は有効ですので、接種希望者は早めの接種をお願いします。
 夜に咳き込む風邪、嘔吐下痢症、細気管支炎の流行は続いています。水ぼうそう、症状が発熱だけの風邪もありますが、病気の流行は落ち着いています。
 細気管支炎は細い気管支が狭くなり、肺に出入りする空気の流れが妨げられ、呼吸困難を引き起こし、特に息を吐くことが困難な状況になる病気です。
 主な原因はRSウイルスで、パラインフルエンザウイルス、アデノウイルス、メタニューモウイルスなど多くのウイルス感染症でも発症します。
 RSウイルスは毎年、秋から春までに流行する風邪のウイルスの1つです。このウイルスは何度でも感染、発症します。しかし、再感染を繰り返す毎に症状は軽くなっていきます。大人や年齢の大きな子では鼻風邪程度で済みますが、乳幼児、特に生後6か月以下の子では要注意です。
 初期は鼻水、くしゃみ、微熱、咳などの感冒様症状で、その2日後頃から、息を吐くときにゼーゼーという音がしたり、呼吸回数が多くなり、呼吸時に胸が凹みます。ほとんどの乳児では症状は軽度で、通常7〜12日で治ります。ただ、一部の乳児では、呼吸困難が悪化し、入院を必要となる場合もあります。小さな子が鼻水に咳を伴っている場合は小児科専門医を受診して下さい。
 RSウイルスに対する治療薬はありませんし、流行を止める方法もありません。症状を軽症にする薬で様子を見ます。こまめに母乳やミルク、お茶、イオン飲料水などの水分摂取に加え、部屋の加湿を心がけて下さい。咳き込んだ時には抱っこしてあげたり、上体を起こして背中をさすってあげると少し楽になります。
 嘔吐下痢症の潜伏期間は1〜3日で、嘔吐は1日程度で治まります。下痢は淡黄色や白っぽいクリーム色の水様便になることが多く、4〜5日間続きます。現在流行中の嘔吐下痢症は軽症で、下痢を伴わない子もいます。
 ノロウイルス、ロタウイルス、アデノウイルス、サポウイルス、アストロウイルス、パレコウイルスなど、多くのウイルスが原因となりますが、これらのウイルスを抑える薬はありません。水道水での手洗いが基本ですが、消毒用アルコールは効果が不十分で、ミルトンやキッチンハイターなどの塩素系の消毒薬や漂白剤および85℃で1分間以上の加熱がこのウイルスの消毒に有効とされています。




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