2018年5月24日


 暑い日が多くなりました。細菌性食中毒や暑さに慣れていないこの時期は熱中症にも注意が必要です。
 夜に咳き込む風邪、嘔吐下痢症、細気管支炎の流行は続いています。おたふくかぜ、水ぼうそう、症状が発熱だけの風邪も続いていますが大きな流行にはなっていません。現在流行中の嘔吐下痢症では下痢はほとんど伴わずに嘔吐のみで治癒することも多いのですが、嘔吐物や便中にはウイルスがありますので手洗いなどの感染予防が大切です。夜に咳き込む風邪の場合は昼間はあまり咳かないのですが、朝晩に咳き込みますので親が寝不足になります。咳き込んで嘔吐する場合も多く見かけますので、うまく薬を使用して下さい。加湿や上半身を起こして抱っこすると少し楽になります。
 これからは病気の発生は少なく、秋までは小児科外来は混まなくなります。予防接種や日頃気になっていることを相談するには良い時期と思います。
 細菌性食中毒は腸炎ビブリオ、カンピロバクター、サルモネラ、腸管出血性大腸菌、黄色ブドウ球菌などが原因で、症状は腹痛、嘔気・嘔吐、下痢など、菌が腸管壁へ侵入すると便に血液や膿が混入します。一般的には、菌が腸管内で増殖して毒素などを出し、発症しますので増殖(8時間から数日)してから発症しますが、ブドウ球菌などは食物の中で増殖して毒素を出し、その増えた毒素を食べての発症ですので食後数時間で発症します。
 食べた細菌数や毒素の量が少なければ治療なしでも自然に治ります。菌や毒素を少なくすることが重要で、@菌を付けない:食品や調理器具、手をよく洗う。A増やさない:なるべく早めに食べる。冷蔵庫などに保管する。B菌を殺す:十分な加熱処理を行うなどを心がけて下さい。下痢を止める薬は悪い菌の排出も止め、重症化させる可能性があり、使用しないで下さい。
 熱中症は梅雨明け直後に多く発症しますが、身体が暑さに馴れていないこの時期の夏日にも要注意です。@気温が高いときや湿度の高いときA前日に比べ急に気温が上昇したB無風状態C砂やアスファルトなどの日光の反射が多い所などが起こりやすい状況です。地面に近い所は気温が高くなりますので、大人が暑い時は、乳幼児は大人以上の暑さを感じています。特にベビーカーの中は風通しも悪く注意が必要です。
 涼しい場所で休ませ、身体の冷却やイオン飲料水などの水分補給をします。強い疲労感や嘔吐、意識障害などの症状が出ている場合は、点滴や入院が必要です。少しでも、意識がおかしくて、自分で水分が飲めないようであれば、救急車を要請して下さい。
 睡眠不足、運動不足、風邪などの体調不良は暑熱障害を起こしやすくなります。服装は通気性の良い、放熱を促進する服を使用し、外では帽子をかぶって下さい。子供の顔が赤く、汗をかなりかいている時は涼しい場所で休ませてあげて下さい。暑さに慣れるため外での遊びを奨励して下さい。




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