過ごしやすい日が増えてきています。秋が旬の食べ物も多く、食欲の秋です。
生活習慣は幼児期にその基礎がつくられ、小学生頃に完成するといわれます。食事での糖質や脂質の摂取増加、コンビニや自動販売機による間食、塾による余暇の減少とストレス、スマホの普及よる夜型の生活習慣と運動不足などが問題となっています。外遊びを増やしてください。メタボリックシンドロームでは、動脈硬化が進行し、将来心筋梗塞、脳梗塞等へ進展していく危険性が高くなります。子どもの頃からのバランスの取れた食事と運動習慣が肥満を予防し、メタボを予防します。
2歳頃までの肥満は成人の肥満と結びつきにくいのですが、3歳以降の肥満の多くは成人後の肥満に結びつくとされ、小児期での肥満対策は重要です。肥満はやせる努力よりも肥満しないように気を付けるほうが楽ですし、効果的です。特に、子どもでは身長が伸びますので、体重を維持するだけで肥満度が下がります。ただ、肥満でも肝臓に脂肪が溜まる脂肪肝にならない児や肥満と見えない児が脂肪肝であったりもします。元気で、活発で、肥満が肝障害など体に悪さをしなければ肥満体であるということ自体に問題はありませんので、一律な肥満対策は避けて下さい。逆に、肥満を気にし過ぎて過剰なダイエットを実行する女の子では低身長、子宮や卵巣の発育不全、骨のカルシュウム沈着不足など将来の不妊や骨粗しょう症に繋がります。特に10歳代での過剰なダイエットは危険です。
インフルエンザや新型コロナウイルス感染症の発生はまだ続いており、その他の色々なウイルスの流行もまだ続いています。軽症で治る嘔吐下痢症の発生が目立っていますが、夜に咳き込む風邪、症状が発熱だけの風邪、のどの痛みを訴える風邪、鼻水の強い子もありますし、夏風邪と言われる手足に発疹が出て口内炎もできる手足口病や喉の奥に口内炎ができるヘルパンギーナなどもまだあります。
そろそろインフルエンザワクチンの接種が始まります。接種希望者は早めの接種をお願いいたします。大きな子や大人は1回、小さな子は2回の接種になります。現在流行しているインフルエンザはA型です。インフルエンザワクチンはA型2種類とB型2種類に対応できるように製造されています。最近、インフルエンザに感染しても、ワクチン接種することで、あと3種類のインフルエンザウイルスが予防できます。
小児に対する予防接種にはたくさんの種類がありますが、公費負担のあるワクチンが予防しようとする病気は、実際に感染すると重症になる場合が多いという特徴が有ります。ワクチン接種は痛くて面倒ですが、誰も病気にかかりたくはありませんし、他人にうつしやすい病気もあります。園や学校を休まなければなりません。予防できる病気は予防することが重要です。
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