2019年3月20日


 暖かくなってきました。インフルエンザの発生は非常に少なくなり、ほぼ終息しました。夜に咳き込む風邪、嘔吐下痢症、細気管支炎の流行は続いています。リンゴ病、水ぼうそう、症状が発熱だけの風邪もありますが、病気の流行は落ち着いています。黄砂やPM2.5が飛んでいますので咳き込む子が多くなっています。
 現在流行中の嘔吐下痢症は腹痛や嘔吐が主症状で下痢を伴わない場合が多いのですが、下痢も伴う嘔吐下痢症も散見されるようになりました。嘔吐下痢症の潜伏期間は1〜3日で、嘔吐は1日程度で治まります。下痢は淡黄色や白っぽいクリーム色の水様便になることが多く、4〜5日間続きます。
 ノロウイルス、ロタウイルス、アデノウイルス、サポウイルス、アストロウイルス、パレコウイルスなど、多くのウイルスが原因となりますが、これらのウイルスを抑える薬はありません。水道水での手洗いが基本ですが、消毒用アルコールは効果が不十分で、ミルトンやキッチンハイターなどの塩素系の消毒薬や漂白剤および85℃で1分間以上の加熱がこのウイルスの消毒に有効とされています。
 細気管支炎は鼻水、くしゃみ、微熱、咳などの感冒様症状で発症します。咳、鼻水などの風邪の症状が2日程続いた後、息を吐くときにゼーゼーという音がしたり、呼吸回数が多くなり、呼吸時に胸が凹みます。罹病期間は通常7〜12日で、ほとんどの乳児では症状は軽度で治ります。ただ、一部の乳児では、呼吸困難が悪化し、入院を必要となる場合もあります。小さな子が鼻水に咳を伴っている場合は小児科専門医を受診して下さい。
 ウイルスに対する治療薬はなく、咳や鼻水に対する対症療法になります。脱水気味になると痰が絡み、咳込みなどがさらにひどくなり、水分を取れず、どんどん悪くなります。こまめに母乳やミルク、お茶、イオン飲料水などの水分摂取を心がけて下さい。加湿を心がけて下さい。咳き込んだ時には抱っこしてあげたり、上体を起こして背中をさすってあげると少し楽になります。
 麻疹・風疹混合ワクチンが1歳と小学校入学前1年間での2回接種が公費による定期接種として行われております。麻疹と風疹への感染防御や軽症化が期待されます。この4月から小学校に入学する子どもさんで、2回目の麻疹・風疹混合ワクチン接種がまだの場合は無料接種券が3月末までですので、3月中に接種をお願いします。
 2回の接種で、免疫効果が高くなり、長期間続くようになります。風疹に対する免疫力も獲得しますので、妊婦さんへの風疹感染を予防して、先天性心疾患や視力障害、聴力障害が発症する可能性のある先天性風疹症候群の子どもの出生を少なくする効果が期待されます。




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