令和3年11月22日


 寒くなりました。インフルエンザワクチンの接種が行われています。接種希望者は早めの接種をお願いします。大きな子や大人は1回、小さな子は2回の接種になります。
 下痢をほとんど伴わずに、軽症で治ることが多い嘔吐下痢症が続いていますし、夜に咳き込む風邪、症状が発熱だけの風邪、鼻水の強い子、手足口病などもありますが、大きく流行している病気はありません。ただ、寒くなってくると細気管支炎がまた、流行すると思います。
 手足口病は口内炎、手のひらと足の裏に小さな赤いまたは水泡性の発疹ができます。乳幼児では膝前面や臀部にも発疹ができますが、痒みはありません。口内炎は小さな潰瘍となりますので痛みを伴います。3割ほどの子に微熱も出ます。数日〜1週間で自然治癒し、元気であれば幼稚園や学校に行っても良いことになっています。
 嘔吐下痢症はノロウイルス、ロタウイルス、アデノウイルス、サポウイルス、アストロウイルス、パレコウイルスなど、多くのウイルスが原因となりますが、これらのウイルスを抑える薬はありません。水道水での手洗いが基本です。消毒用アルコールは効果が不十分で、ミルトンやキッチンハイターなどの塩素系の消毒薬や漂白剤および85℃で1分間以上の加熱が有効とされています。
 この時期は、適度な暖房は必要ですが、赤ちゃんを床暖房やホットカーペットの上などに直接寝させると、背中からの熱で、低温熱傷になることもあり、注意が必要です。特に、あまり動かない、寝返りのうてない赤ちゃんや小さな子どもをホットカーペットや床暖房の上に直接寝てしまうと、乳幼児の体温は危険な領域まで上昇する可能性があり、低温やけど以外にも脱水症や熱中症になる可能性もあり、注意が必要です。
 冬は発熱する風邪が多くなりますが、小児は発熱時に、壁に向かって一人でしゃべる、一人で笑う、「−が来る」「−が見える」「怖い」などと叫ぶ、恐怖の対象から逃げようとするといった行動が時々見られます。これは脳症ではなく、熱せん妄といわれる状態です。高熱になると小児では神経系が未熟なため、熱せん妄といわれる幻視や幻聴などの幻覚や異常行動などが生じやすくなるのが原因で、年齢が大きくなり神経系が成熟するに伴いおこらなくなってきます。幻覚の内容によっては恐怖で走り出す場合もありますので怪我をしないように注意して下さい。また、幻覚が1時間以上続く場合は脳炎との鑑別が必要ですので、小児科がある病院を受診して下さい。




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