令和2年8月20日


 まだ、暑い日が続いています。小学生以上の子では短い夏休みが終わり、暑い中での登下校です。今年はマスクをしていますし、外出を控えている子どもさんも多く、暑さに慣れていないために、体調を崩したり、熱中症になりやすいと思います。また、空調の効いた家でテレビやゲーム、ユーチューブなどといった状況が3か月以上続いたために、子ども達の精神状態や体調が登園や登校に適した状態に達するまで時間がかかっていると思いますので、子ども達の話をよく聞いてあげて、体調管理をお願いします。
 食中毒にも注意が必要です。夜に咳き込む風邪、嘔吐下痢症、症状が発熱だけの風邪は少なくなっており、小児科外来はすいています。朝晩に咳き込む風邪には、加湿も効果があります。少し矛盾がありますが、冷房をしながらの加湿です。
 新型コロナウイルス感染症に関しては子どもの重症例の報告は少なく、無症状の子が多く、他人にも感染させにくいという特徴があります。心配な気持ちはわかりますが、過剰な反応までは必要ないと思います。外出や友達との遊びも控えていることで子ども達には大きなストレスがかかっています。ストレスの発散をお願いいたします。
 乳児への予防接種の中には髄膜炎を起こしやすいインフルエンザ菌b(Hib)や肺炎球菌に対するワクチンがあり、生後2か月から接種可能です。新型コロナウイルスも心配ですが、髄膜炎は脳に後遺症を残しやすい病気です。その他のワクチンも含め、接種対象時期になれば出来るだけ早く接種をお願いいたします。
 熱中症は予防できる病気であり、熱中症になっても早期に対応することで重症化は防げます。服装は通気性の良い、吸汗・速乾素材の服を使用し、外では帽子をかぶって太陽光をさえぎる服を選択して下さい。水分補給はこまめに行なって下さい。
 発症予防のためや初期症状の出現時では涼しい環境と水分補給を十分に取ることが重要です。水分補給に使用する水分は塩分と糖分が含まれると消化管での吸収が早くなり、糖分が含まれると身体の回復も早くなります。イオン飲料水や経口補水液をうまく組み合わせて使って下さい。日頃から外遊びを奨励して暑さに慣れさせるように心掛けて下さい。
 晴天のときには照り返しのために地面に近い低い位置の気温が高くなります。特にベビーカーの中は風通しも悪く注意が必要です。
 食中毒では食べた細菌数や毒素の量が少なければ自然に治ります。菌や毒素を少なくすることが重要で、@菌を付けない:食品や調理器具、手をよく洗う。A増やさない:なるべく早めに食べる。冷蔵庫などに保管する。B菌を殺す:冷蔵や冷凍では菌の増殖は止まりますが、殺菌はされず、冷蔵庫から出すと菌はすぐに増殖を開始します。十分な加熱処理を行うなどを心がけて下さい。加工肉では内部までの十分な加熱が必要です。子どもは重症化しやすいため、生レバーや生肉を食べさせないで下さい。抗生剤や整腸剤は使用しますが、下痢を止める薬は悪い菌の排出も止め、重症化させる可能性があり、使用しません。




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