令和2年3月23日


 暖かな日が続いていますが、気候の変動による体調不良に注意が必要です。インフルエンザは激減し、もう少しで終息しそうです。
 夜に咳き込む風邪、嘔吐下痢症、細気管支炎の流行は続いていますが少なくなっています。また、リンゴ病、水ぼうそう、症状が発熱だけの風邪も少なくなり、小児科外来はすいています。
 新型コロナウイルス感染症に関しては子どもの感染者の報告が少なく、感染しても軽症で治っている可能性が考えられます。子どもの風邪の1〜2割は一般のコロナウイルスが原因ですが、自然に治っていますし、新型についても子どもの重症例の報告はほとんどありません。心配な気持ちはわかりますが、過剰な反応までは必要ないと思います。外出を控えていることで子ども達にはストレスがかかっています。ストレスの発散をお願いいたします。
 細気管支炎では初期は鼻水、くしゃみ、微熱、咳などの感冒様症状です。咳、鼻水などの風邪の症状が2日程続いた後、息を吐くときにゼーゼーという音がしたり、呼吸回数が多くなり、呼吸時に胸が凹みます。ほとんどの乳児では症状は軽度で治りますが、一部の乳児では、呼吸困難が悪化し、入院を必要となる場合もあります。小さな子が鼻水に咳を伴っている場合は小児科専門医を受診して下さい。
 現在流行中の嘔吐下痢症は腹痛や嘔吐が主症状で下痢を伴わないか軽症で治る場合が多くなっています。嘔吐は1日程度で治まりますが、下痢は淡黄色の水様便になることが多く、4〜5日間続きます。ノロウイルス、ロタウイルス、アデノウイルス、サポウイルス、アストロウイルス、パレコウイルスなど、多くのウイルスが原因となります。水道水での手洗いが基本ですが、消毒用アルコールは効果が不十分で、ミルトンやキッチンハイターなどの塩素系の消毒薬や漂白剤および85℃で1分間以上の加熱がこのウイルスの消毒に有効とされています。多くのウイルスが原因となりますが、これらのウイルスを抑える薬はありません。
 麻疹・風疹混合ワクチンが1歳と小学校入学前1年間での2回接種が公費による定期接種として行われております。この4月から小学校に入学する子どもさんで、2回目の麻疹・風疹混合ワクチン接種がまだの場合は無料接種券が3月末までですので、3月中に接種をお願いします。2回の接種で、免疫効果が高くなり、長期間続くようになります。風疹に対する免疫力も獲得しますので、妊婦さんへの風疹感染を予防して、先天性心疾患や視力障害、聴力障害が発症する可能性のある先天性風疹症候群の子どもの出生を少なくする効果が期待されます。その他のワクチンも接種忘れがないか、母子手帳などでのチェックをお願いいたします。




Copyright © こばやし小児科 All Rights Reserved.

PAGE TOP