2018年 4月22日 放送
子どもの健康チェック


 5月5日はこどもの日です。元気さ、食欲、体格、運動能力、知的能力、やさしさ、行動、対人関係などチェックして下さい。入学や新学期での環境の変化に慣れていないためにストレスがかかっている子もいますのでサポートしてあげて下さい。

1)予防接種は予定通り接種されていますか。
 感染を予防できますし、かかっても軽症で治ります。家族や他人にも感染させません。保育園、幼稚園、学校を休まなくても済みます。ヒブワクチン、肺炎球菌ワクチン、B型肝炎ワクチンは生後2か月から開始。日本脳炎ワクチンは7歳半までですが、19歳までが経過措置で無料になる子もおります。麻疹風疹ワクチン、4種混合ワクチン、水ぼうそうワクチン、子宮頸がん予防ワクチンも接種出来ます。有料ですがおたふくかぜなどのワクチンもあります。無料の定期接種は接種時期や方法が細かく規定されています。接種スケジュールが複雑ですので小児科専門医か保健所に相談して下さい。

2)健診での身長や体重の伸びは順調ですか。
 健診での身長や体重の数値を母子手帳にある男女の年齢別の身長や体重を書き込めるグラフに印をつけて下さい。自分の子が日本人の平均に比べて身長や体重がどの位置にあり、伸び率はどうかなどがわかります。
 身長がかなり低い場合や伸びが悪い場合はホルモンの分泌が少ないなどの病気のこともあり、治療で身長が良く伸びる場合があります。治療は必要か、どのような治療法があるのかを理解することが大切です。2歳頃までの肥満体は問題ないのですが、小学校以降でかなり太っている場合は脂肪肝など肝機能や糖尿病のチェックが必要です。肥満自体が問題ではないのですが、身体に異常が生じるほどの肥満は困ります。
 逆に、やせ体型にも問題があり、ダイエットには低身長、子宮や卵巣の発育不全、将来の不妊や骨折のしやすい身体になる可能性があります。特に十代での過度のダイエットは危険です。






2018年 3月25日 放送
低身長


 低身長は学校ではいじめ、コンプレックス、精神的な問題などを引き起こすことがあります。低身長になる病気があり、その病気を治療することで身長が伸びる場合もあります。ただ、思春期が経過して、骨が成熟して身長が伸びなくなってからでは治療法はなく、遅すぎます。一般的に、身長は男児では17歳、女児では15歳頃まで伸びますが、個人差が大きく、早く止まる子もいます。「その内に伸びる」や「親が小さいから」という考えは困ります。親からの遺伝の影響は大きくありません。親、子が共に身長というものを理解し、治療は必要か、必要とすればどのような治療法があるのかを理解することが大切です。心配な場合は小児科専門医を受診して下さい。治療が必要な子では、早期からの治療が身長に良い結果を生みます。
 体質のための低身長もありますが、成長ホルモン分泌不全症、甲状腺機能低下症などのホルモンが不足する病気が原因の場合は不足しているホルモンを補充することで身長の伸びが良くなり、全身状態も正常化し、身体の働きも活発になり、元気になります。骨の病気やターナー症候群などの染色体の病気での低身長も治療可能な場合があります。強いストレスを感じている場合も身長の伸びが悪くなることがあります。
 骨を伸ばすのはたんぱく質です。たんぱく質などを多くしたバランスの良い食事や十分な睡眠、適度な運動は身長増加を促します。ただ、膝などに負担をかけすぎるスポーツは逆効果のこともありますので、楽しく適度にスポーツをするのが良いと思います。
 牛乳をたくさん飲んでも身長は伸びません。カルシウム、アルギニン、GHRP−2や成長ホルモン舌下スプレーなどのインターネットで宣伝しているサプリメントに身長を伸ばす効果はありません。





2018年 2月25日 放送
赤ちゃんの夜泣き


 寝る前までは機嫌も悪くなかったのに、夜中に急に泣きだして泣きやまず原因が不明なものを「夜泣き」といっています。生後3か月頃から始まり、6か月〜1歳頃の赤ちゃんに多く見られ、1歳半頃から自然としなくなっていきます。「夜泣き」は病気ではなく、成長につれて治っていきます。乳幼児は眠りたい時に眠り、起きたい時に起きる生活ですので、元気で睡眠不足にはなりませんし、成長や健康に悪影響を及ぼしません。
 毎日のように夜泣きをされると親は無力感と睡眠不足で疲れ果ててしまいます。7割程のお母さんが経験しています。夜泣きは赤ちゃんの成長の過程と捉え、あきらめて付き合っていくしかなく、2歳頃までの我慢です。風邪などの原因チェックは必要ですが、泣き止めばラッキーと思って、寝たふりをする、あやす、オムツのチェック、添い寝、涼しくする、おっぱいやミルクを与える、外に連れ出すなどその都度試みて下さい。
 お母さんは家族に頼って睡眠時間を確保し、息抜きをして下さい。夜だけの卒乳も良いかもしれません。ママ友達とのおしゃべり、育児サークルやイベントへの参加、保健師や小児科医への相談も良いと思います。自分なりの対策を見つけて下さい。
 周囲の協力を得る、子どもを預けて短時間でも外出をする、子どもと一緒に楽しめる施設に行く、家で気分転換をする、パァーッと買い物をする、しゃべる、テレビやDVDを見て泣くなど自分なりにストレスを解消して下さい。また、インターネットや育児書にある「子どものための・・、育児のための・・」という無責任な文章を信じるのは半分以下にして下さい。理想と現実は異なりますし、育児書などで理想とされていることが必ずしもその子にとって良い結果を生むとは限りません。自分の可能な、無理をしない範囲での子育てで十分という割り切った考えを持って下さい。子どもはよほどのことがない限り健康に育ちます。





2018年 1月28日 放送
乾燥肌


 生後6か月頃から思春期までの肌は性ホルモンの関係で乾燥します。冬の空気が乾燥する時期はさらに乾燥し、暖房や布団に入って温かくなると痒みが増してイライラや不眠の原因になります。
 お風呂ではベビー石鹸や木綿のタオルなどでやさしく洗って痒みの原因となる汗やあかを落とし、石鹸をよく洗い流すようにして下さい。石鹸分が残ると痒みが増しますし、かぶれの原因となります。また、タオルでゴシゴシ洗うと皮膚を傷つけ、皮膚の機能を破綻させ、よけいに悪化し、痒みが増します。入浴温度も39℃程度にして、入浴後は体温が少し落ち着くまで待ってからゆっくりパジャマを着せて下さい。乾燥が強い場合には入浴後に保湿剤の塗布も必要です。
 直接肌に触れる下着などは吸湿性の良い木綿のものを1、2回洗って柔らかくしてから使用して下さい。抱っこする人の服なども含め毛糸などの刺激が赤ちゃんや子供の肌に直接触れないようにして下さい。服を着せすぎると汗をかいて痒くなりますので、薄着にして下さい。ヒートテックの下着は汗をかきやすくなりますし、かぶれやすい子がいます。
 アトピー性皮膚炎は遺伝、体質、ストレス、友人関係、生活環境、アレルギー、感染、日光、食事、ほこりやダニなど多くの因子が悪化に関係しています。血液検査で原因を探すことは不適切です。食物制限は食べれば皮膚の症状が悪化する食物のみに限定して下さい。極端な食物制限は発育異常をおこしますし、皮膚炎を悪化させる可能性もあります。
 スベスベの肌にする必要はありませんが、皮膚を傷つけたり、不眠は困ります。保湿作用のある軟膏を使用し、赤みが強い時は炎症を抑える軟膏も必要です。掻くと皮膚のバリア機能が低下し、保湿機能が低下し、刺激物質が皮膚内に侵入しやすくなり、症状が悪化します。スキンケアが大切です。痒みの強い時には痒みを抑える内服薬も併用して下さい。





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