2019年 3月24日 放送
低身長


 低身長はいじめ、コンプレックス、精神的な問題などを引き起こすことがあり、サポートが必要です。低身長になる病気があり、その病気を治療することで身長が伸びる場合もあります。ただ、思春期が経過して、骨が成熟して身長が伸びなくなってからでは治療法はなく、遅すぎます。一般的に、身長は男児では17歳、女児では15歳頃まで伸びますが、個人差が大きく、早く止まる子もいます。「その内に伸びる」や「親が小さいから」という考えは困ります。親からの遺伝の影響は大きくありません。親、子が共に身長というものを理解し、治療は必要か、必要とすればどのような治療法があるのかを理解することが大切です。心配な場合は小児科専門医を受診して下さい。治療が必要な子では、早期からの治療が身長に良い結果を生みます。
 体質のための低身長もありますが、成長ホルモンや甲状腺ホルモンなどが不足する病気の場合は不足しているホルモンを補充することで身長の伸びが良くなり、全身状態も正常化し、身体の働きも活発になり、元気になります。骨の病気やターナー症候群などの染色体の病気での低身長も治療可能な場合があります。強いストレスを感じている場合も身長の伸びが悪くなることがあります。
 骨を伸ばすのはたんぱく質です。たんぱく質などを多くしたバランスの良い食事や十分な睡眠、適度な運動は身長増加を促します。ただ、膝などに負担をかけすぎるスポーツは逆効果のこともありますので、楽しく適度にスポーツをするのが良いと思います。
 牛乳をたくさん飲んでも身長は伸びません。カルシウム、アルギニン、GHRP−2や成長ホルモン舌下スプレーなどのインターネットで宣伝しているサプリメントに身長を伸ばす効果はありません。




2019年 2月24日 放送
こどもの誤飲事故


 家庭では@口の中に残っている場合は指でかき出します。胃の中に入れば2日程度で便に出ます。A食べた物を吐かせて出させます。指で舌の後方を押せば吐きます。吐きにくいときは牛乳(異物の胃への刺激を緩和する)や水を飲ませて吐かせます。ただ、吐かせてはいけない物(揮発性に物や酸やアルカリ性の強い物)がありますし、牛乳を飲ませてはいけない物(脂溶性の物は吸収が早くなり危険)があります。B揮発性の高い化粧品やガソリン、灯油、マニキュア除光液などは吐かせると数日後に肺炎をおこす可能性があり、すぐ受診です。C酸やアルカリ性の強い漂白剤やトイレなどの洗浄剤などは吐かせると口腔内や食道の粘膜をよけいに傷つけます。牛乳を飲ませて希釈してから受診して下さい。D食べた物の名前、成分、量がわかる箱やラベルを持って小児科専門医を受診して下さい。場合によっては胃洗浄(胃の中を洗って飲み込んだものを出す)が必要となります。インターネットや日本中毒情報センター(中毒110番)や病院で聞いてみて下さい。
 小児ではタバコ1本が致死量です。少量摂取以外は受診して下さい。ジュース缶を灰皿代わりに使用しないで下さい。防虫剤のパラジクロルベンゼンはかけらを食べた程度では大丈夫です。牛乳を飲ませると吸収が早くなりますのでやめて下さい。お菓子の乾燥剤のシリカゲルは大丈夫です。蚊取りマットやボトル、芳香剤、クレヨン、水性絵の具、食器用洗剤、石鹸、シャンプー、一般的な化粧品も少量であれば大丈夫です。ボタン電池は胃に穴があくことがありますので早期に受診して下さい。できるだけ誤飲されないような配慮をお願いします。





2019年 1月27日 放送
かん虫、第一反抗期

 
 子どもはかわいいのですが、育児となると楽しさの中に多くの不安や困難を伴います。子育て中の友人や小児科専門医に相談して下さい。かん虫も反抗期もほとんどの子に出現しますし、特別な薬や対処法はありません。
 赤ちゃんが泣きやまない、夜泣き、食べない、すぐ不機嫌になる、つまり親が困る、大人の思うようにならないことを「かん虫」と表現します。赤ちゃんは成長するにつれ欲求が強くなり、思うようにならなければ腹が立つはずです。自我が芽生え、腹が立つことを覚えると「かん虫」が出てきます。子どもがうまく成長している証拠です。
 2歳頃になると走ったり、言葉を理解したり、行動の幅が広がると同時に、自分で出来ることに喜びを感じるようになります。色々な事に兆戦し、他人が手伝うと「自分で、自分で」と怒ります。急いでいるのにこれをされると、こういった時期だとわかっていても、理性と感情は別で、我が子ながら腹が立ってきます。
 自己が強く出始め、大人のいう「反抗期」です。ただ、子どもは反抗しているのではなく、騒いではいけない場所や急いでいるとか子どものためにという大人の都合や考えを理解できていないだけです。あと数年間はこういう時期だと諦めて下さい。
 出来なかったことに挑戦し、努力します。親にほめられたり、認められることを喜びます。能力がつき、失敗をすることで耐える能力が身についてきます。甘やかしすぎたり、制限のない自由奔放は困ります。悪いことや不注意なことには叱る必要があります。善悪の判断を教えてあげて下さい。これらの体験を通じて衝動にブレーキがかかり、忍耐力が身に付いていきます。
 子育て支援を目的に開発された子育て商品を十分に活用し、自分の生活も楽しみながら子どもを信じ、自信を持って自分たちの現実でのベストの子育てを模索していって下さい。




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